ナシゴレンはどこの国の料理?歴史から簡単に作れるレシピまでご紹介!

Indonesia

皆さんはナシゴレンを知っていますか?

とてもカラフルな見た目のこの料理はインドネシアを中心に親しまれています。

日常的に食べられており、比較的簡単に作れるところも魅力の一つです。

そこで今回はそんなナシゴレンについて歴史から作り方までたっぷりご紹介していこうと思います!

ぜひ最後までお楽しみください。

ナシゴレンとは

ナシゴレン(Nasi Goreng)はインドネシアを代表する家庭料理です。

ナシゴレン(Nasi Goreng)はインドネシアを代表する家庭料理です。

主にインドネシアで親しまれていますが、マレーシアやシンガポール、タイなど、周辺国でも広く知られています。

「ナシ(Nasi)」はインドネシア語で「ご飯」、「ゴレン(Goreng)」は「炒める」という意味です。

そのため、ナシゴレンとは文字通り「炒めご飯」を指します。

確かに見た目も炒飯に似ていますよね。

ただ日本のものとは甘辛くスパイシーだという点で違いがあります。

スパイスや唐辛子ペーストを使用することが、日本のシンプルなチャーハンとの違いの理由です。

また、ニンニクやエシャロット(タマネギ)を使用した香りづけも格別で、ナシゴレンの風味をより一層引き立たせてくれます。

そして、しっとりしたご飯の中に入っているクルプックが、咀嚼するたびにパリッと食感のアクセントを生み出します。

全体として食欲を刺激してくる味わいで、まさにエスニック料理らしいインパクトが魅力です。

ナシゴレンの歴史

ナシゴレンは炒飯の一種ですが、炒飯である以上に文化・歴史的に折り重なった料理でもあります。

ナシゴレンは炒飯の一種ですが、炒飯である以上に文化・歴史的に折り重なった料理でもあります。

炒飯といえば中国を思い浮かべますよね。

このナシゴレンのご飯を炒めるという調理法も、中国から交易・移民などによって持ち込まれたものだとされています。

たとえば、インドネシアの資料では「10世紀に南中国から来た人々が炒めご飯技術を使った」との記述が紹介されています。

中国由来のこの炒飯に、後に現地ならではの味付けや素材が加わります。

甘い醤油であるケチャップ・マニス(kecap manis)や、唐辛子ペースト、エシャロット、エビペーストなどによって、ナシゴレンらしい風味が形作られます。

そのため「炒めご飯」という構造を持ちながら、味・香り・食材の組み合わせで中国の炒飯とは一線を画す存在となりました。

また、どの地域でも「残りご飯を無駄にせず活用する料理」という側面を強く持ちます。

「残りご飯 = 翌日の朝食に炒める」という用途で庶民の食文化に根付きました。

その後の19~20世紀に、交易・移民によってインドネシア国外にナシゴレンが伝わったとされています。

こうした歴史的背景により、ナシゴレンは “国民食” 的な位置づけを得るとともに、インドネシア国外でも知られる料理となりました。

現代ではナシゴレンはインドネシアの“代表的な料理”のひとつとして扱われています。

地域によって多彩なバリエーションが存在し、数十〜100以上のナシゴレンの種類があるという研究・報告もあります。

ナシゴレンの雑学・面白い話

朝食としても人気!「余りご飯再生料理」

ナシゴレンは、前日の残りご飯を再利用する料理として生まれました。

炊いたご飯はそのまま放置すると熱帯ではすぐに傷んでしまいます。

そのため、炒めて香辛料を加えることで保存性を高めるという知恵から発展したのです。

インドネシアでは朝食として食べることが多いのも特徴です。

地域で全く味が違う!

バリ風(Nasi Goreng Bali):サンバルを多く使い、かなりスパイシー

インドネシアは1万以上の島がある多民族国家です。

そのため、ナシゴレンも地域様々なバリエーションが存在します。

  • ジャワ風(Nasi Goreng Jawa):甘辛く、ケチャップ・マニスが多め
  • バリ風(Nasi Goreng Bali):サンバルを多く使い、かなりスパイシー
  • スマトラ風(Nasi Goreng Sumatra):エビペーストの風味が強い

同じ「ナシゴレン」でも、まるで別の料理のようになることもあります。

ナシゴレンの“友達”はクルプック

ナシゴレンの横にほぼ必ず添えられるクルプック(krupuk)は、タピオカ粉やエビで作る揚げせんべいのことです。

ナシゴレンの横にほぼ必ず添えられるクルプック(krupuk)は、タピオカ粉やエビで作る揚げせんべいのことです。

食感が軽く、ふわっとしていて、ナシゴレンのしっとりしたご飯と好対照。

インドネシアでは「ナシゴレンとクルプックはセット」というほど定番です。

オランダでも国民的料理に!

植民地時代の名残で、ナシゴレンはオランダでも非常に人気があります。

オランダでは「rijsttafel(ライスターフェル=ご飯の宴)」と呼ばれるインドネシア料理のコースに欠かせない一品です。

オランダのスーパーでも「Nasi Goreng ソース」や「スパイスミックス」が売られています。

ナシゴレンとポップカルチャー

インドネシアの歌手が歌う「Nasi Goreng」という曲も存在します。

また、インドネシアのテレビ番組やコメディにも登場するほど、ナシゴレンは人々の生活と笑いに根づいた料理です。

ナシゴレンの作り方

材料(2人分)

  • ご飯(冷やご飯がベスト)・・・約400g
  • 鶏もも肉またはエビ・・・100g
  • 玉ねぎ・・・1/4個(みじん切り)
  • にんにく・・・1片(みじん切り)
  • ピーマンまたはパプリカ・・・1/2個(細切り)
  • 卵・・・2個
  • サラダ油・・・大さじ2
  • ナンプラー(または魚醤)・・・大さじ1
  • ケチャップマニス(甘口しょうゆ)・・・大さじ1
     ※なければ「しょうゆ+砂糖小さじ1」で代用可
  • チリソースまたはサンバル(辛味調味料)・・・小さじ1〜2
  • 塩・・・少々
  • こしょう・・・少々
  • トッピング用:目玉焼き・・・1個
  • 添え物(お好みで):きゅうり、トマト、えびせん(クルプック)

作り方

  1. 下準備
    • 鶏肉やエビは一口大に切り、軽く塩・こしょうをふる。
    • ご飯はほぐしておく。冷やご飯なら電子レンジで軽く温めておくと炒めやすい。
  2. 具材を炒める
    • フライパンに油を熱し、にんにくと玉ねぎを炒める。
    • 香りが立ったら肉やエビを加え、火が通るまで炒める。
    • ピーマンを加えてさっと炒める。
  3. ご飯を加える
    • ご飯を入れ、具材としっかり混ぜながら炒める。
  4. 味つけする
    • ケチャップマニス、ナンプラー、チリソースを加え、全体に味をなじませる。
    • 味見をして、塩・こしょうで調整。
  5. 仕上げ
    • 別のフライパンで目玉焼きを作る。
    • ご飯を皿に盛り、上に目玉焼きをのせる。
    • お好みでスライスしたトマトやきゅうり、えびせんを添える。

味と特徴

  • 甘辛く、少しスモーキーな香り。
  • ケチャップマニスの「甘じょっぱさ」とナンプラーの「旨味」が絶妙。
  • 目玉焼きの黄身を崩して混ぜると、まろやかで濃厚な味わいになります。

まとめ

いかがでしたか?

今回はインドネシアから国民食として親しまれているナシゴレンをご紹介しました。

様々な食文化や歴史が込められた今も愛される理由がお伝えできたでしょうか!

スパイシーな料理はとても好きなので、今度家でつくってみようと思います。

さて、このナシゴレンの日本での提供についてですが、比較的よく食べられる料理のようです。

ただし、全国どこでもあるわけではなく都市部や観光地に多い傾向です。

たとえば、インドネシア料理店や東南アジア料理店ではほぼ定番メニューとして登場します。

お家でつくるのも楽しいでしょうし、さらに本場の味を求めるのであればこういった専門店に行くのもぜんぜんありですね!

様々な楽しみ方の中から自分の好みを見つけてみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

よければほかの記事も見ていってください!

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