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パンシット♪フィリピンの伝統的な麺料理をご紹介!【フィリピン料理】

皆さんはパンシットという料理を知っていますか?

クリスマスや特別な日には必ずこの料理が食卓に並びます。

しかし、その料理はご馳走の主役ではないんです。

それでも定番として食卓に並ぶその料理には、様々な思いや文化が込められています。

本記事ではそんなパンシットについて歴史から作り方まで紹介していきます!

ぜひ最後までご覧ください!

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目次

パンシットって何?

パンシット(Pancit)とは、フィリピン料理を代表する麺料理のことです。

パンシット(Pancit)とは、フィリピン料理を代表する麺料理のことです。

地域・家庭・行事ごとに多くの種類があり、特にお祝いの席やクリスマスでもよく登場します。

名前の語源は中国福建語の「pian i sit(すぐに調理できるもの)」が由来とされています。

フィリピンは中国との文化交流が何世紀にもわたって続けられてきました。

そのため、こういった食文化でも中国文化を感じることがあるんですね。

そんなパンシットの調理法は野菜・肉・海鮮などの具材を麺と一緒に炒めるスタイルです。

バリエーションや地域によっては、炒めるだけでなくゆでる調理もするようです。

焼きそばやチャンポンに近い位置づけですが、具材や味付けはフィリピン独自で違いがあります。

パンシットの味や風味は、フィリピン全土で様々なバリエーションが存在しているため一概には言えません。

ただ、全体的な傾向として、醤油やタマネギ、魚醤(パティス)を使って日本や中華よりもあっさりとした仕上がりになるものが多いようです。

具材は肉・野菜・魚介を使用しますが、これらの旨味を引き立てるような調理と風味が一番の魅力だといえます。

また、仕上げとして柑橘類で酸味を足すことが多く、フィリピンらしい味付けもポイントです。

パンシットの歴史

パンシットの原型は中国の麺料理だといわれています。

パンシットの原型は中国の麺料理だといわれています。

フィリピンは古くから海上貿易の要所だとされており、中国からも様々な文化が持ち込まれました。

この中にはパンシットの原型となる麺料理や調理技術も含まれていました。

しかし、この時点では港町で食べれる外国料理という位置づけだったそうです。

16世紀頃になるとフィリピンはスペインによって統治されることとなります。

それをきっかけに、中国系移民(華僑・サングレー)が定住するようになります。

彼らは商業・職人などとして活躍しますが、その中には料理人も含まれていました。

その料理人によって、中華料理屋や屋台は増加し、麺料理が庶民の間に広まりました。

そのため、この時代ではパンシットをはじめとしたルンピア(春巻き)やシオパオ(肉まん)などが日常食として根付いていきます

18世紀を過ぎると、パンシットは完全にフィリピン料理の一つへと変化していきます。

  • 小麦麺だけでなく米麺(ビホン)を使用
  • 醤油+魚醤(パティス)の併用
  • カラマンシー(柑橘)を添える
  • 油や香辛料は控えめ

これらの変化が加えられたことによって、

中華料理ほど油っこくなく、酸味と旨みを重視したフィリピンらしい麺料理

という独自の進化を果たしました。

パンシットの雑学・面白い話

① 「パンシット」はジャンル名

これまでパンシットについて紹介してきましたが、パンシットは実は麺料理のジャンル名でもあるんです。

  • パンシット・カントン
  • パンシット・ビホン
  • パンシット・マラボン
  • パンシット・パラボック

など、数十種類以上のバリエーションが存在します。

そのため、フィリピン人に「パンシット好き?」と聞くと、「どのパンシット?」と聞き返されることもあります。

② クリスマスに「必ずいる料理」

パンシットは、クリスマスのメイン料理ではありません。

パンシットは、クリスマスのメイン料理ではありません

レチョンというブタの丸焼きが主役として並びます。

しかし、パンシットはいないと落ち着かない存在として現地では親しまれています。

理由としては縁起料理だとされている一面や、大皿で出されつなぎの料理として最適だからなど様々です。

また、「家族の健康と来年の幸運を願う料理」としても、クリスマスと非常に相性が良いという理由もあります。

③ パンシットは縁起料理

現地では、パンシットは縁起のいい料理として親しまれています。

その理由として、麺料理であること、中国由来であること、安価で大量に調理できることが挙げられます。

麺料理であるという理由には長い麺が長寿や繁栄を想起させるという昔ながらの考えが込められています。

また、パンシットは中国由来の料理です。

中国から渡ってきた際に、縁起思想も同時に受け継がれたからだとされています。

これらの理由から、クリスマスをはじめとした誕生日などのさまざまな祝い事に並べられる料理となりました。

中には「誕生日にパンシットを食べないと長生きできない」と冗談半分で言われることもあるそうです。

④ “麺の太さ”の違い

パンシットの面白さは、麺の違いにもあります。

極細の米麺(ビホン)を使ったパンシット・ビホン(Pancit Bihon)は定番中の定番です。

全国的に食べられており、「一番無難で失敗しないパンシット」ともいわれています。

中太の小麦麺(カントン)を使ったものはパンシット・カントン(Pancit Canton)です。

中太の小麦麺(カントン)を使ったものはパンシット・カントン(Pancit Canton)です。

主に都市部などで日常的に食べられています。

また、中華系の影響が強く、具だくさんで食べ応えがあるのも魅力です。

他には、うどんのような太麺を使ったパンシット・マラボン(Pancit Malabon)なども存在します。

うどんのような太麺を使ったパンシット・マラボン(Pancit Malabon)

地域色が非常に強いバリエーションで、祝日や特別な日に食べられています。

魚介類を使用することが多く、その濃厚な味わいが楽しめます。

パンシットのレシピ

ここでは、パンシットの中でも最も一般的なパンシット・ビホンの作り方を紹介します。

材料(3〜4人分)

麺・主材料

  • ビホン(米麺・細麺)……200g
  • 鶏もも肉(または豚肉)……150g
  • エビ(殻をむく)……100g

野菜

  • キャベツ……2〜3枚
  • にんじん……1/2本
  • さやいんげん(または青菜)……適量
  • 玉ねぎ……1/2個

香味・調味

  • にんにく……2〜3片
  • 醤油(フィリピン醤油または日本の濃口)……大さじ2〜3
  • 魚醤(パティス)……小さじ1〜2
  • 黒こしょう……少々

スープ・油

  • チキンスープ(または水+鶏ガラ少々)……300ml
  • 食用油……大さじ2

仕上げ

  • カラマンシー(またはレモン)……適量

下準備

  1. ビホンを水で戻す
    • 完全に柔らかくせず、少し芯が残る程度
  2. 肉は細切り、野菜は千切り
  3. エビは背ワタを取る

👉 現地では「切り方が細いほど上品」とされます。

作り方(基本手順)

① 香味を炒める

フライパン(または中華鍋)に油を熱し、

  • にんにく
  • 玉ねぎ
    を弱〜中火で香りが出るまで炒める。

② 肉・エビを加える

  • 鶏肉(または豚肉)を入れて火を通す
  • エビを加え、色が変わったら一度取り出す(固くならないため)

③ スープ+調味

  • チキンスープを加える
  • 醤油・魚醤・黒こしょうを入れる

👉 「ここでしっかり味を決める」のがフィリピン流
麺は後で味を吸います。

④ ビホンを投入

戻したビホンを入れ、

  • トングや箸でスープを吸わせるように混ぜる
  • 水分がなくなるまで中火

⑤ 野菜・エビを戻す

  • 野菜 → 最後にエビ
  • 火を止める直前に全体を混ぜる

👉 野菜はシャキッと感を残すのが定番。

⑥ 盛り付け

  • 大皿に山盛り
  • カラマンシー(またはレモン)を添える

食べ方(重要な文化ポイント)

  • 食べる直前に柑橘を絞る
  • 途中で追い酸味・追い醤油もOK
  • 取り分けて食べるのが基本

まとめ

いかがでしたか?

今回はフィリピンの伝統的な麺料理パンシットをご紹介しました!

海を渡ってやってきた麺料理は、日常を中心に祝日や特別な日にも食べられる国民食として受け継がれてきました。

フィリピン独自に発展し、地域でも個性的な変化を遂げたパンシットはまさに

「一つの麺料理に、フィリピンの歴史と家族文化が詰まっている」

といってもいいと思います。

日本の食材でも再現が簡単なので、ぜひ皆さんも味わってみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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