皆さんはロマザバを知っていますか?
ロマザバはマダガスカルで国民食として親しまれている料理で、珍しい歴史を持っています。
また、味わいにもマダガスカルならではの特徴が詰まっており、異国の文化を知るにはもってこいです!
本記事ではそんなロマザバについて歴史から作り方までご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
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ロマザバってどんな料理?

ロマザバとは、マダガスカルを代表する伝統的な煮込み料理のことです。
ご飯にかけて食べるのが一般的で、マダガスカルでは国民食の真髄として親しまれています。
ロマザバはアルファベットだと Romazava と表記します。
ro にはスープ・煮汁、mazava には澄んだといった意味が込められています。
そのため、これらの言葉が表す通りロマザバには澄んだスープや軽やかなブロスといった意味を持っています。
ちなみにブロスとは骨付き肉を数時間かけて煮込んでできた出汁のスープのことです。
つぎに使われる具材についてみていきます。
ブロスの中核をなすお肉は牛、特にゼビュー(コブウシ)を使用します。
野菜はトマトやタマネギのほか、ロマザバの特徴でもある ブレデ・マファナ(Brède Mafana)という葉野菜を使用します。
ブレデ・マファナはマダガスカル特有の食材で、舌をピリッとさせる特徴を持ちます。
これがたまに舌や口内を軽くマヒさせる独特の体験や料理のアクセントとしてよく使用されます。
ロマザバはしつこさのない澄んだスープが特徴で、素材の旨味が引き立ちます。
ブレデ・マファナによって刺激、香り、爽やかさのアクセントがあるのも特徴です。
そんなロマザバは Vary(ファーリ)と呼ばれるご飯とともに提供され、これにかけて味わいます。
ファーリとはマダガスカルの言葉でお米やご飯の意味を持つお米のことです。
このファーリの甘さがスープの旨味との相性が良く、一緒に食べる定番として人気です。
ロマザバの歴史

ロマザバの起源は中世頃までさかのぼります。
最初期の移住民としてマレー系・インドネシア系の移民たちが稲作と調理法を持ち込んだのが始まりです。
そこにアメリカ由来の野菜や文化も合わさります。
原型はこのような環境で生まれた”肉 + 葉野菜 + 水の素朴な栄養食“でした。
民族移動の歴史の副産物だとも言えます。
その後、17世紀のメリナ王国時代では王宮料理として食べられるようになります。
資料では、もともとは「葉野菜入りの米料理」の残り汁だったものに水と塩を加えて現在に近い形になったとされています。
当時の王はその料理を気に入ったため、王族専用料理の”七つの王宮料理“の一つとしています。
残り物でしかなかったものが王宮料理へと昇格する珍しい歴史です。
18~19世紀のサカラバ王国時代でも、この料理は王宮料理として食べられています。
そして同時期に、コブウシ(ゼビュー)が経済や家畜の中心となり、料理にも使用されるようになりました。
その後ロマザバは時代とともに王宮料理から 一般家庭にも広がります。
ここでは地域ごとに食材が変わる地方版のアレンジレシピなども登場しました。
そして現代では マダガスカルの国民食 になりました。
植民地化や貿易を受けても、肉 + 野菜の基本構成は変わっていません。
様々な歴史を経て、一般家庭からレストランまで幅広く親しまれるようになりました。
ロマザバの雑学・面白いエピソード
① “国民食”だけどレシピが決まっていない
ロマザバはマダガスカルを代表する家庭料理ですが、決まった作り方が存在しません。
家庭・地域・季節によって具材が変わり、牛肉・豚肉・鶏肉・魚などが自由に使われます。
特に田舎では「その日手に入る食材で作る料理」とされることも多く、同じ名前でも味が全く違うのが特徴です。
② “体にやさしい料理”として重宝される

脂っこくなく塩味中心のスープなので
- 病気のとき
- 食欲がないとき
- 子どもや高齢者
にも食べられる 回復食的な役割 があります。
そのため、マダガスカルでは「調子が悪いときはロマザバ」という感覚があるようです。
③ “冷めてもおいしい”前提で作られる
ロマザバは実は作り置き前提の料理で、現地では 冷めた状態や常温でも食べる のが普通です。
むしろ、一晩おいたほうがコクや旨味が出ておいしいという人や家庭もあります。
また、気候が暑いため、塩分と加熱で保存性を高める文化 の影響だともされています。
④ 葉野菜の種類は100種以上使われることがある

ロマザバにはブレデ・マファナを使用すると説明しましたが、それ以外にも様々な葉野菜を使用します。
その種類は地域によって異なるため、なんと 100種類以上 あるといわれています。
ロマザバに決まったレシピがない理由でもあり、ロマザバが調理法の名前に近い存在である理由でもあります。
⑤ 祝い事では肉量が増える
ロマザバは普段の肉の量は少なめですが
- 祭り
- 結婚式
- 宴会
では、肉をたっぷり使ったロマザバが提供されます。
基本は牛ですが鶏肉や豚肉もたくさん使用し、祝福します。
こうされる理由は”肉の量=おもてなし度”という考え方があるためです。
ロマザバのレシピ
材料(3〜4人分)
- 牛肉(煮込み用)… 400g
- 水 … 1.5L
- 塩 … 小さじ1〜1.5
- 玉ねぎ … 1個
- にんにく … 2片
- 生姜 … 15g
- 葉野菜 … 合計300g目安
ブレデ・マファナ(あれば)
ほうれん草
小松菜
春菊 など
ブレデ・マファナがない場合はクレソン+ルッコラなど軽い辛味葉で近い雰囲気になります。
作り方
① 肉を下煮する
牛肉・水・塩を鍋に入れて中火で煮る
沸騰したら弱火にして 40〜60分煮る
→ 灰汁を取りながら柔らかくなるまで加熱
目安は箸がスッと刺さる柔らかさ
② 香味野菜を入れる
みじん切りにした
- 玉ねぎ
- にんにく
- 生姜
を加えてさらに10分煮る
ロマザバは油炒めをしないのが伝統型
③ 葉野菜を加える
刻んだ葉を最後に入れ、3〜5分だけ煮る
煮すぎると葉の色・香りが飛ぶため
④ 仕上げ
塩で味を整えて完成
ポイント
① 本場に近づけるためのポイントとして
- 油を使わない
- スパイス入れない
- 味付けは塩中心
やりがちな失敗として、調味料の入れすぎなども挙げられます。
② 現地ではほぼ必須のセットとされる米と一緒に食べましょう。
③ 失敗サインとして以下があります。
- 濁る → 強火すぎ
- 苦い → 葉野菜煮すぎ
まとめ
いかがでしたか?
今回はマダガスカルの国民食ロマザバをご紹介しました!
素材の旨味を楽しむスープと米の相性は抜群で、主食が米の我々日本人にはぴったりな料理ではないでしょうか?
料理だけでなく歴史も面白い料理だったので、料理もよりおいしく楽しく体験できるのではないかなと思います。
ぜひ皆さんもお家でロマザバ、作って食べてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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