皆さんはチェブジェンを食べたことはありますか?
チェブジェンは煮込み料理の一つで米が主役として輝きます。
ジョロフライスの素になったともいわれ、西アフリカでは国民食として親しまれています。
本記事ではそんなチェブジェンについてご紹介していきます!
ぜひ最後までご覧ください!
~お知らせ~
当サイトでは世界の料理を紹介するとともに、その料理を表現した曲の公開も行っています。
youtubeや各種サブスクでも配信していますのでぜひお聞きください!
また、楽曲制作の依頼も開始しました!
個人利用や店内BGMにも!
既存の料理やオリジナル料理まで幅広く承っておりますので、お気軽にご依頼ください♪
チェブジェンってどんな料理?

チェブジェンは米と魚、そしてたっぷりの野菜をトマトベースで煮込んだ料理です。
名前の「Ceebu Jën」はウォロフ語でceeb=ライス、jën=魚を表しています。
「ワンポット(ひと鍋)料理」として作られ、米や野菜、魚の旨味が一体化した濃厚で芳醇な味わいが特徴です。
主に西アフリカのセネガルで日常的に食べられている料理で、祝宴や家族の集まりでも定番です。
またガンビアやモーリタニア、ギニアビサウなどの周辺国でも類似の料理やバリエーションが見られます。
チェブジェンの主役は魚と米です。
魚はグルーパーやスナッパーなどといった白身魚が使われます。
一方で米は精米時などに割れてしまった割れ米を使用します。
こうすることで、魚のだしやトマトソースを吸ってくれるので、コメが主役としてより輝きます。
また、割れ米は比較的入手しやすかったということもチェブジェンに割れ米が使われる理由です。
使われる野菜はキャッサバやにんじん、キャベツやナス、オクラやサツマイモなど多彩です。
そしてトマトソースや香辛料と共にじっくり煮込み、旨味を引き出します。
コクと旨味の染みこんだ米、唐辛子やニンニクといったアクセントがきいたスパイス、そして野菜の甘み。
これらが合わさることで複雑でありながらバランスの良い旨味が魅力です。
チェブジェンの歴史

チェブジェンは19世紀のセネガル北部、大西洋沿いの港町 サン=ルイ(Saint-Louis) で生まれたとされています。
サン=ルイは当時フランス植民地時代の中心都市で、漁業が盛んな街です。
そのため、チェブジェンという魚と米を使った料理は自然に誕生しました。
また、この町では漁業コミュニティが多く、新鮮な魚や材料が手に入りやすいことも料理の発達を後押ししました。
加えて、チェブジェンの起源の伝統的な物語として、料理人「Penda Mbaye(ペンダ・ンバイェ)」の話も有名です。
彼女はサン=ルイにあったフランス総督邸の料理人として働いていました。
その際に地元食材と植民地時代に導入された米や調味料を融合させたことで、チェブジェンの原型を確立したと伝えられています。
また、割れ米の使用もこの時のフランスからの輸入米の副産物として始まり、料理の特徴になったという説もあります。
その後、セネガルで生まれたチェブジェンはガンビアやモーリタニア、ギニアビサウといった西アフリカ全体で広く食べられるようになります。
国や地域ごとに材料や調理法が変わるものの、基本的な部分は共通しています。
この広がりは、食材の流通や人の移動、交易ルートを通じて進んだと考えられており、西アフリカの食文化の共通基盤を形成しました。
チェブジェンの雑学・面白いエピソード
① 家庭ごとに“正解”が違う国民食
セネガルではよく「本物のチェブジェンは、うちの母の味」と言われます。
- 野菜の種類
- 唐辛子の強さ
- トマトの濃さ
- 発酵貝(イェット)を入れるかどうか
などが家庭ごとに違い、公式レシピは存在しません。
この「正解がない」点も、国民食らしい特徴です。
② 鍋底の“おこげ”が一番人気

チェブジェンを炊いた鍋の底にできる
- 乾いて少し焦げた米(おこげ)
はごちそうとして扱われます。
そのため、
- 子ども同士で取り合いになる
- 先に取ると怒られる
など、日本のおこげ文化に近いエピソードがよく語られます。
③ 具材配置にも暗黙のルールがある

大皿に盛るときは、
- 中央部分:米
- 上や周囲:魚と野菜
という配置が基本です。
特に魚の切り身の位置は重要で、年長者や客人の前に置くのがマナーとされることもあります。
④ ジョロフライス論争に“祖先”として登場

西アフリカでは以前も紹介した
- ガーナ vs ナイジェリア
「どっちのジョロフが本物か」論争
が有名ですが、その中で
「そもそも最初はチェブジェンだ」
と、セネガルが祖先ポジションで語られることがあります。
その結果、料理史トークになると必ず名前が出る存在になりました。
⑤ ユネスコ登録は「料理」ではなく「文化」
2021年、チェブジェンはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
しかし、評価されたのはレシピそのものだけでなく 調理の知識、分け合う習慣、家族の関係性 まで含めた“食文化全体”です。
そのため、「どう作るか」「どう食べるか」も遺産という点が特徴です。
チェブジェンの作り方
材料(4人分)
主材料
- 米:2合
※理想:割れ米/代用:長粒米 or バスマティ米 - 白身魚(切り身):4切れ
(タラ、スズキ、鯛など) - 玉ねぎ:1個
- にんにく:2かけ
- トマトペースト:大さじ3〜4
- トマト缶(あれば):1/2缶
- 水または魚のだし:400〜500ml
- サラダ油:大さじ3
野菜(例・あるものでOK)
- にんじん
- ナス
- キャベツ
- じゃがいも または さつまいも
- オクラ
調味料
- 塩:適量
- 黒こしょう:少々
- 唐辛子:1本(辛さ控えめなら入れるだけ)
- コンソメ or ブイヨン:少々(日本向け調整)
下ごしらえ(重要)
魚の下味
- にんにく(すりおろし)
- 塩
- パセリ(あれば)
を混ぜ、魚に軽く塗る。
→ 10分ほど置く(魚の臭みを抑え、旨味を引き出す)
作り方(基本の流れ)
① ソースを作る
- 厚手の鍋に油を熱する
- 玉ねぎ・にんにくを炒める
- トマトペースト+トマト缶を入れ、油と分離するまでしっかり炒める
ここが味の要(生臭さを防ぎ、コクを出す)
② 魚と野菜を煮る
- 魚を入れて表面を軽く焼く
- 野菜を大きめに入れる
- 水(またはだし)を加え、塩で味を整える
- 中火で15分ほど煮る
野菜に火が通ったら、魚と野菜はいったん取り出す
③ 米を炊く
- 煮汁に洗った米を入れる
- 弱〜中火で水分を吸わせながら炊く
- 水分が減ったらフタをして蒸らす(10分)
米が赤く色づき、魚と野菜の旨味を吸えばOK
④ 仕上げ
- 取り出しておいた魚と野菜を戻す
- 軽く温め直して完成
盛り付け
- 大皿に米を広げる
- 上に魚と野菜を豪快にのせる
- 唐辛子は添えるだけ
日本で作るコツ
- 割れ米がなければ
→ 米を軽く砕く または バスマティ米 - 魚の臭み対策
→ 下味+トマトをしっかり炒める - 辛さは唐辛子を「入れるだけ」にする
まとめ
いかがでしたか?
今回はセネガルを中心とした西アフリカで親しまれているチェブジェンをご紹介しました!
セネガルの食材と知恵が米によって引き出された最高のごちそう料理の一つではないでしょうか。
ジョロフライスなどの西アフリカ発祥の料理にも影響を与えており、その存在感は特別です。
魚の旨味やトマトのコクを吸った米が最高においしい料理なので、ぜひ皆さんも機会があれば味わってみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
そして、よければ他の記事も見ていってください!

コメント