皆さんはシャクシュカを知っていますか?
シャクシュカは、トマトベースのソースに卵を割り入れて煮込んだ料理です。
チュニジア発祥のこの料理は今やリビアやエジプトなど北アフリカ一帯に広がり、親しまれています。
今回はその北アメリカで親しまれる煮込み料理を紹介します!
ぜひ最後までご覧ください!
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シャクシュカとは

シャクシュカは、トマトベースのソースに卵を割り入れて煮込んだ料理です。
鉄板や深めのフライパンで調理され、そのまま提供されることが多くあります。
この料理はもともとはチュニジア発祥ですが、今では北アフリカの広い地域で親しまれています。
トマトの酸味と甘みがベースとなり、そこにスパイスを加えることで香り高く少しピリ辛にもなります。
また、半熟卵と絡めて食べることが一般的とされ、濃厚でまろやかな味わいを楽しむこともできます。
加えて、パンにソースを絡めて食べるのが定番です。
リビアでは家庭料理として、エジプトでは朝食・軽食として。
そこから中東(イスラエル、レバノンなど)にも広がり、現在は地中海沿岸や欧米でも人気の料理になっています。
シャクシュカの歴史

「シャクシュカ(shakshuka)」という名前は、マグレブ(北アフリカ西部)アラビア語で「混ぜ合わせたもの・混合物」を意味する言葉に由来します。
現在の卵をトマトソースで煮込むシャクシュカは16世紀以降の登場した姿です。
トマトや唐辛子など、アメリカ原産の野菜がヨーロッパなどを通じ北アフリカに伝来したことで形となりました。
また、野菜ベースの煮込みの形はオスマン帝国の影響もあったといわれています。
はじめに卵なしの煮込み料理としてのシャクシュカが存在し、その後に卵を入れるようになあったという説もあります。
20世紀半ばには北アフリカのユダヤ人移民によって広い地域に知られました。
シャクシュカの豆知識・面白い話
発祥の論争
シャクシュカはチュニジア発祥という説が有力です。
しかし、リビアやアルジェリアにも似た料理があります。
また、イスラエルでも国民食と呼ばれるほど定着しました。
これほど多くの国で親しまれいるシャクシュカは一応チュニジアが発祥とはなっています
しかし、実際にはどこ発祥なのかということははっきりしておらず議論はいまだに続いています。
トルコのメネメンとそっくり

トルコの「メネメン」も卵とトマトの煮込みでシャクシュカに似ています。
それはオスマン帝国の影響で似た料理が生まれたからと考えられています。
ただし、卵の調理法には違いがあります。
メネメンは一般的に、卵を全体に混ぜてから炒めます。
朝食か、夕食か?

イスラエルではシャクシュカはよく朝食として食べられます。
パンと一緒に食べるため、朝食としてちょうどいいという理由からです。
しかしエジプトやチュニジアでは夕食でも出されます。
またリビアでは昼の軽食として親しまれることもあります。
シャクシュカは食べるタイミングも国や地域でバラバラになるほど広い地域で食べられているのです。
具材のバリエーションが豊富
シャクシュカの基本の材料はトマト、ピーマン、卵です。
しかし地域や家庭で多くのアレンジがあります。
チーズやひよこ豆を加えるとボリュームを出すことができます。
羊肉やソーセージを入ると肉料理に近づけることができます。
さらに唐辛子やハリッサを加えるとスパイシーになります。
シャクシュカはシンプルながら具材によって様々な顔を見せる自由度の高い料理なのです。
ダイエット料理としても人気
シャクシュカは野菜と卵が中心の料理です。
そのため、油を抑えれば非常に低カロリーでヘルシーに食べることができます。
特に、ベースとして使われるトマトや卵からはリコピンやタンパク質が摂ることができます。
近年ではダイエット本や健康サイトに登場するほどヘルシーな料理として注目を集めています。
伝統料理でありながら、現代的な健康食にもなる素晴らしい料理です。
シャクシュカの作り方(4人分)
必要な道具(おすすめ)
- ファイバーライン スキレット 22cm:深さがあり、煮込み~卵を割り入れる動作に向く
- または鋳鉄や鉄加工の深型パン、蓋付きのスキレットでもよい
(※調理には「深さがあってソースがこぼれにくい」「蓋ができる」フライパンが便利です)
材料
- オリーブオイル … 大さじ2〜3
- 玉ねぎ … 1個(みじん切りまたは薄切り)
- ピーマンまたは赤パプリカ … 1個(細切り)
- ニンニク … 2〜3片(みじん切り)
- トマト(カット缶または完熟トマト) … 400〜500g
- トマトペースト … 大さじ1(あれば)
- クミンパウダー … 小さじ1
- パプリカパウダー(スモークでも可) … 小さじ1
- 塩 … 適量
- 黒こしょう … 適量
- チリフレークまたは唐辛子 … 少々(お好みで)
- 卵 … 4〜6個
- パセリやコリアンダーなどのハーブ … 適量(仕上げ用)
作り方
- 野菜を切る
玉ねぎはみじん切り、ピーマンは細切り、ニンニクはみじん切りにする。
トマトは角切り、または缶詰の場合は軽くつぶしておく。 - 炒める
フライパンにオリーブオイル大さじ2〜3を入れ、中火で熱する。
玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。 - 野菜を追加
ピーマンを加えてさらに炒め、続けてニンニクを加え、香りが立つまで炒める。 - トマトソースを作る
トマトとトマトペーストを加える。
クミンパウダー、パプリカパウダー、塩、黒こしょう、チリフレークを加え、弱火〜中火で煮詰める。 - 卵を落とす
ソースがある程度煮詰まったら、スプーンの背などでソースに “くぼみ(ウェル)” を作る。
そこへ卵をそっと割り入れる。
蓋をして弱火で蒸し煮にし、卵白が固まり黄身が好みの状態になるまで5〜8分ほど加熱する。 - 卵を火を通す
火を弱め、蓋をして蒸し煮にする。
卵白が固まり、黄身が好みの硬さになるまで加熱する(目安 5〜8分程度)。
好みに応じて、黄身をやや半熟にするのが一般的。 - 仕上げ
火を止め、みじん切りのハーブ(パセリやコリアンダーなど)を散らす。
お好みでオリーブオイルを少し垂らす。
温かいパン(ピタ、バケット、チャパティなど)を添えてどうぞ。
アレンジ&コツ
- 卵の火の通し具合はお好みで調整。黄身が半熟〜固めまで自由です。
- ソースを煮詰めすぎると焦げ付きやすくなるので、焦げ付き注意。
- 唐辛子やハリッサを入れて辛さを調整可。
- チーズ(フェタなど)、ほうれん草、ひよこ豆などを加えると、食感と風味に変化が出ます。
- ソースだけを前日に作っておき、翌日に卵を入れて仕上げる方法も使えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は北アフリカを中心に親しまれているシャクシュカについて紹介しました!
バランスの取れたソースとパンの絡みは食べる者を虜にするでしょう。
自分好みにアレンジできる点やヘルシーに食べられる点も多くに人に受け入れられている理由だと思います。
そしてこの記事を書きながら思ったことはこの料理を食べている国・地域が多かったということです。
はじめはチュニジアやリビア、エジプトとその周辺だと思っていました。
しかし、記事内でも紹介したとおりアフリカの域を出て中東アジアなどでも親しまれているとわかりました。
食材や作り方の手軽さやアレンジが豊富など、そうなるような魅力はたくさんありましたね!
日本では中東・地中海料理レストランなどで提供されているそうです。
ここでは本場に近い味を楽しめると思います。
そして今回も作り方を紹介しています。
比較的簡単に作れる点は本当に魅力的ですよね!
ぜひ日常の中で取り入れてみてはいかがですか?
最後までご覧いただきありがとうございました!
この記事をきっかけにこの料理に興味を持っていただけたら嬉しいです。
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