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パリッと焼かれたトルティーヤに、ジューシーな肉やシャキシャキの野菜がぎっしり詰まったタコス。手軽なのに奥深い味わいで、世界中の人々を魅了し続ける料理の一つです。
本場メキシコのストリートフードとして生まれたタコスは、今や国境を越えて、各地で独自の進化を遂げています。
この記事では、そんなタコスの歴史、豆知識、作り方まで幅広くご紹介。食べるだけでなく「知る」ことで、もっとタコスが好きになるはずです。
タコスとは
タコスは、メキシコを代表する料理の一つで、トルティーヤと呼ばれる薄い円形の生地に、肉や野菜、ソースなどを包んで食べるスタイルの料理です。食べやすく、味のバリエーションも豊富で、手軽ながら本格的な味を楽しめるのが魅力です。
本場メキシコでは、地域や家庭によって具材や味付けが異なり、街中の屋台から高級レストランまで、あらゆる場所でタコスが食べられています。日本でもタコス専門店が増えたり、家庭で簡単に作れるキットが販売されるなど、人気は年々高まっています。
トルティーヤには、トウモロコシ粉(コーントルティーヤ)と小麦粉(フラワートルティーヤ)の2種類がありますが、本場メキシコではコーントルティーヤが主流。一方、アメリカや日本では食べやすさや流通の関係から、小麦粉タイプもよく使われています。
タコスの歴史
タコスの起源は非常に古く、紀元前のアステカ文明にまでさかのぼるといわれています。当時のアステカ人は、トルティーヤに魚や昆虫、豆などを包んで食べており、これがタコスの原型となったと考えられています。
16世紀にスペイン人がメキシコを征服したことで、肉類や香辛料、野菜などが持ち込まれ、トルティーヤと組み合わされて今のタコスの形に近づいていきました。特に豚肉やチーズ、レタスなどはスペインからの影響が大きいとされています。
その後、19世紀後半から20世紀にかけて、メキシコからアメリカへ渡った移民たちがタコス文化を広め、「テクス・メクス(Tex-Mex)」と呼ばれるアメリカ風タコスも登場します。ファストフードチェーン「タコベル」などの登場により、タコスは世界中に知られる存在となりました。
タコスの豆知識・面白い話
●「タコスの日」がある?
実は、毎年10月4日は「ナショナル・タコ・デー(National Taco Day)」として、アメリカでは多くの人がタコスを楽しみます。この日は多くの飲食店が特別メニューを出したり、セールを行うため、タコスファンにとっては見逃せない日となっています。
●「タコス」はなぜ「タコ」なの?
スペイン語で「taco(タコ)」という言葉には、「詰め物」や「包むもの」という意味があり、トルティーヤで具材を包むことからその名がついたとされています。ちなみに、日本語の「タコ(蛸)」とは全く関係ありません。
●宇宙でも食べられている?
なんと、NASAの宇宙飛行士たちもタコスを食べています。宇宙空間ではパンやごはんよりもトルティーヤの方が食べやすく、クラムを出さないため、宇宙食としても採用されています。好きな具材を挟んで自由に食べられるタコスは、宇宙でも人気なのです。
タコスの作り方(基本レシピ)
ここでは、家庭で簡単に作れるタコスの基本レシピをご紹介します。市販のトルティーヤを使えば、短時間で本格的な味を楽しめます。
【材料(約4人分)】
- トルティーヤ(コーンまたはフラワー):8枚
- 牛ひき肉:300g
- 玉ねぎ:1/2個(みじん切り)
- トマト:1個(角切り)
- レタス:2〜3枚(細切り)
- チーズ(シュレッドタイプ):適量
- タコスシーズニング:1袋(市販)
- サルサソース:お好みで
- オリーブオイル:大さじ1
【作り方】
- ひき肉を炒める
フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにした玉ねぎを炒める。玉ねぎが透明になったら牛ひき肉を加え、しっかり火を通す。 - 味付けをする
火が通ったら、タコスシーズニングを加えてよく混ぜ合わせる。少量の水(50ml程度)を加えると全体になじみやすい。 - トルティーヤを温める
フライパンや電子レンジでトルティーヤを軽く温めておく。 - 具材をのせて巻く
トルティーヤに炒めたひき肉、レタス、トマト、チーズなどをのせ、最後にお好みでサルサソースをかけて巻けば完成。
【ポイント】
- トッピングは自由!アボカド、サワークリーム、ピクルスなどもよく合います。
- ベジタリアン向けには、ひき肉の代わりに豆や大豆ミートを使用するのもおすすめ。
- 自家製サルサソースを作ると、より本格的な味になります。
まとめ
タコスは、古代から現代に至るまで、世界中で愛され続けている多彩な料理です。その自由なスタイルや豊富なバリエーション、そして手軽さから、家庭でも楽しめる国際的な料理として注目を集めています。
一度自宅でタコスを作ってみると、その魅力にきっとハマるはずです。
今日はあなたも、メキシカンな食卓を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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