皆さんはどんな年越し料理を食べますか?
あと一週間もせずに今年が終わってしまいます。
今回はそんな年末に向けて、世界の年越しについて紹介していこうと思います。
本記事で紹介していくのはスペインの年越しについてです!
ぜひ最後までご覧ください。
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スペインの年越し

スペインの年末年始の雰囲気を一言でいうと、「にぎやかで、温かくて、夜更かしが基本」です。
静かに一年を振り返るというより、「みんなで集まって、食べて、しゃべって、笑って年を越す」という空気が流れています。
年末にかけての流れをたどると、まずはクリスマスがあります。
スペインのクリスマスでは落ち着いた雰囲気があるようです。
イルミネーションは生活に溶け込んだ華やかさであり、教会や広場には人が集まります。
騒がしすぎず厳かすぎず、寒い季節ではありますがそれぞれの心が温まる時間を過ごします。
スペインのクリスマスは一般的には夜遅くに行われます。
21〜22時にスタートし、食卓は儀式ではなく会話の場。
形式よりも一緒にいることが大事だとされています。
大晦日(12/31)に近づくと町はだんだんとざわめき始めます。
若者は高揚感に包まれ、大人は慣れ半分ながらもどこかわくわく。
家で集まったり外へ出かけたり、それぞれの楽しみ方で過ごします。
年越し直前になるとテレビ前やバー、広場などのいたるところに人が集まります。
0時の瞬間は一瞬集中した後すぐに高まりを分かち合います。
抱き合ったりキスをしたり、「¡Feliz Año!(あけましておめでとう!)」と叫ぶ人も。
花火やクラクション、笑い声で厳粛さはないものの、祝祭のようなこの雰囲気がスペインの年越しの特徴です。
スペイン 年越しの食卓

前項ではスペインの年越しについて紹介しましたが、では料理についてはどうでしょうか?
スペインでも日本のおせち料理のようにそれぞれ役割や意味を持っている料理が存在します。
ただし、おせち料理と違う点として料理が主役になることがなく、あくまで誰かと年を越すためのきっかけや媒介だということが挙げられます。
つまり、スペインの年越しにおいて料理とは「年越しの瞬間を“共有”するための存在」だということです。
少々聞こえが悪いかもしれませんが、みんなが同じ瞬間を過ごすために料理が欠かせないとも言えます。
スペインの年越しにおいてこれからご紹介する料理たちは切っても切り離せない存在であることは間違いありません。
それではどんな料理があるのかご紹介していきます!
ウバス・デ・ラ・スエルテ(幸運のブドウ)

スペインの年越しにおいて最も重要なものだといっても過言ではないものがウバス・デ・ラ・スエルテ(幸運のブドウ)です。
これがどんな料理なのかというと、皮をむかれた12粒の白ブドウのことです。
非常にシンプルですが、この料理の重要なポイントは食べ方にあるといえます。
この料理は1年の幸福・無病息災を願うために12か月分の12粒を鐘の音に合わせて1粒ずつ食べます。
鐘の音とはスペインの年越しで使われる正確な時間を知らせる時計塔の鐘の音(campanadas/カンパナーダス)のことです。
特にシンボルとして扱われるマドリード・プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)の鐘の音は国民中に生放送されます。
鐘の音に合わせて12粒のブドウを詰まらずに食べることで、1年分の幸運を招くと信じられているのです。
この時使われる白ブドウは一般的なものですが、種なしの皮をむいて食べるように実用性を持っているものが好まれます。
20世紀初頭のブドウの豊作への対策として行われたものが、今では新年の初めに行うこととして、スペインならではの習慣となりました。
カバ(Cava)

ウバス・デ・ラ・スエルテに引き続き、スペインの年越しに欠かせない料理といえばカバ(Cava)です。
正確にいえば料理ではなく、スペイン産スパークリングワインのことを指します。
カバは「祝うためのお酒」です。
数あるお酒の中から、年越しという瞬間に最もふさわしいお酒がこのカバです。
そもそも、祝祭=泡という習慣はヨーロッパ的なものだとされています。
昔から、王の戴冠や結婚、一年の始まりなどの節目には発泡酒が使われてきました。
泡には
- 上に立ち上る
- 音が出る
- 見た目が華やか
という「始まり」「高揚」「祝福」を象徴するような側面があったわけです。
また、祝祭の発泡酒といえばシャンパンですが、そうではなくスペイン産のカバを使う理由も明確にあります。
それは自国で生産され、誰の手にも届きやすいこと。
そして深夜に飲んでも良い過ぎない軽やかさであるからです。
そのためスペインの年越しではカバ以外のお酒を飲むこともできますが、これらの理由からカバが国民的に親しまれています。
トゥロン(Turrón)

トゥロン(Turrón)とは、アーモンドに蜂蜜と卵白を加えた伝統的なお菓子です。
スペインの年越しでは絶対的と言っていいほどの定番となっています。
その理由としては、保存性が高く家族で分け合えるお菓子だということ。
「豊かさ」「甘い一年」の象徴とされることがあることの二点にあります。
味や風味はトゥロンの種類によって二通りに分かれています。
ナッツ感が強い固いタイプとヌガーに近い甘さを持つ柔らかいタイプの二つです。
そのどちらにも共通して強めのアーモンドらしさと砂糖とは違った蜂蜜由来の甘さという特徴があります。
トゥロンの簡単な作り方
- アーモンドをロースト
- 蜂蜜を弱火で温める
- 卵白を少しずつ混ぜる
- 型に流して冷やし固める
※本格版は手間がかかるので、市販が一般的
ポルボロン(Polvorón)

ポルボロン(Polvorón)は小麦粉とラード、砂糖を使った焼き菓子です。
口に入れるとほろほろ崩れるという独特の特徴があります。
家族団らんのお茶菓子として定着しており、年末年始の「くつろぎ」の立ち位置にあるといってもいいでしょう。
味・風味はバタークッキーに近く、ほんのり香るシナモンやレモンの風味が特徴です。
ポルボロンの作り方
- 小麦粉をフライパンで空炒り
- 砂糖・ラードを混ぜる
- 成形してオーブンで焼く
軽食
生ハムやチーズ、魚介魚介などの、がっつりとした料理ではなくおつまみ的な料理が好まれます。
これは満腹よりも縁起や家族と過ごす時間を大切にしているスペインの年越しならではの特徴が表れています。
全体的に素材の味を重視したものが多く、ちょっぴり塩味がきいてお酒との相性が非常に抜群です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はスペインの年越し料理についてまとめました。
スペインでは年越し料理そのものが主役になることはありませんが、家族や仲間との大切な時間を過ごす装置としての役割を担っています。
日本とはまた違った年越しの文化を皆さんに知っていただけたら嬉しいです!
また、今回簡単に紹介した料理はいづれ改めて記事にする予定です。
詳しく知りたい方はそれまで気長に待っていただければと思います。
最後に、この記事が思った以上に時間がかかったため投稿が遅くなってしまいました。
本日が12月31日の大晦日ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ゆっくりとそれぞれの年末を過ごして、来年またお会いできたら嬉しいです。
来年もまたTasteTuneをよろしくお願いします。
それでは、よいお年を!

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