あけましておめでとうございます!
ついに2026年が始まりました!
今年も頑張っていきましょう!
さて、そんな新年一発目にご紹介する料理は「バインチュン」です。
この料理はベトナムで親しまれている料理で新年にぴったりな料理だと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
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バインチュンってどんな料理?

バインチュン(Bánh chưng)とは、ベトナムを代表する伝統的なお祝い料理です。
旧正月(テト)には欠かせない存在であり、ベトナム全土で親しまれています。
そんなバインチュンはもち米や緑豆、豚肉を主な材料とした餅料理です。
蒸すまたはゆでる調理法をとり、数時間〜半日ほどかけてじっくり茹でるのが伝統的な調理法とされています。
バインチョンはその四角い形と緑色の見た目が特徴の一つです。
外側はドンの葉(ラードン/バナナに似た葉)で包まれており、緑色の外見をしています。
その特徴的な見た目から「大地」を象徴し、自然や祖先への感謝を表すという側面も持っています。
味は全体的にやさしく素朴な良さが魅力です。
もち米や緑豆由来の自然な甘さが豚肉の油のコクや塩味によってまとめられています。
また、ドンの葉で包んで茹でることで、青葉の爽やかな香りが移り素朴な甘みを引き立ててくれます。
そのままでも十分おいしいですが、魚醤や黒胡椒、漬物と一緒に食べられることが多いです。
バインチュンの起源

バインチュンの起源に最も近文献として、14世紀に成立した説話・伝説集『Lĩnh Nam chích quái(嶺南摭怪/れいなんちょくかい)』があります。
これは、ベトナムの民間伝承や奇談を集めた書物であり、現在バインチュンについての最古の文献史料の一つとされています。
この書物は歴史書というよりも説話文学の形で伝統・伝承を残したものであるため、実際の「制作時期・調理法・普及地域」を示す史的事実(当時の考古学的証拠など)を伝える文献ではありません。
しかし、バインチュンの文化的ルーツや象徴性が広く認識されていたことはこの文献から読み取れます。
そしてバインチュンの起源として語られている物語とは、『ラン・リウ王子の物語』です。
ラン・リウ王子の物語

この物語の舞台は古代ベトナムの約紀元前1712–1632年頃。
伝説上の王朝「鴻龐氏(こうほうし)」の君主「雄王」が後継者選びのため、料理対決を行うところから始まります。
ここでは21人の息子たちが自分が後継者となるために珍味を求め競い合います。
その中の一人18番目の王子ラン・リウ(Lang Liêu)は庶民的な材料しか持っていませんでした。
悩むラン・リウでしたが夢の中で天からの啓示を受けます。
そして完成したのがバインチュンとバインザイです。
大地の象徴のバインチュン、天空の象徴のバインザイとして制作されたこの二つの料理に王は感銘を受けます。
その結果ラン・リウを後継者に選ばれ、これらの料理は テト(旧正月) を中心とした祭儀食として受け継がれるようになりました。
この物語は 民間伝説 ですが、文化的・象徴的意味が強いためベトナム文化史や食文化研究でも広く紹介されています。
ちなみに、バインザイ(Bánh giầy)はバインチュンと違って天空を象徴する料理で、もち米のみを用いて調理されます。
ドンの葉も使用しないため、非常にシンプルで淡泊な風味が特徴です。
バインチュンとはついの存在とされており、この二つがそろうことで意味を持ちます。
バインチュンの雑学・面白い話
① 「料理スキル」より「人柄」を見る料理
起源伝説では、豪華な食材を使わず、身近な材料で、意味のある料理を作ったラン・リウ王子が評価されました。
そのため、バインチュンは「技術や財力より、感謝と誠実さが大切」という道徳教育の象徴でもあります。
② 家族イベントとしての「一晩がかり料理」

伝統的には材料準備や包む作業、8〜12時間以上の茹でを家族総出で一晩かけて行うことも珍しくありません。
そのため、この時間そのものが 家族の団らん・世代継承の場になってきました。
③ 地方・家庭ごとに中身が微妙に違う
バインチュンの基本はもち米と緑豆、豚肉を使います。
しかし、
- 豚肉の脂多め/少なめ
- 緑豆をペースト状にするか粒を残すか
- 黒胡椒を強めにする
など、調理法や材料の変化で家庭の数だけアレンジレシピが存在します。
④ 実は保存食としても優秀
バインチュンはドンの葉で密閉し長時間過熱します。
そのため、冬場では数日、再加熱すればさらに延命。
冷蔵庫のない時代にも理にかなった料理であったのです。
⑤ 南部のライバル

バインチュンはベトナム全土で親しまれていますが特に北部で人気があります。
反対に南部では円筒形の バインテット(Bánh tét)が人気なことがあります。
形は違っても、「テトにもち米料理を食べる」という精神は共通しています。
バインチュンの作り方
材料(4個分・目安)
- もち米… 1kg
- 緑豆(皮なし・割り)… 400g
- 豚バラ肉… 400〜500g
- 塩… 適量
- 黒胡椒… 適量
包むため
- ドンの葉(なければバナナの葉)… 8〜12枚
- ひも(麻ひも・タコ糸など)
※日本では
- 冷凍バナナの葉(業務スーパー・アジア食材店)
- なければ クッキングシート+アルミホイル でも代用可(香りは弱くなる)
下準備
① もち米
- 洗って 一晩(6〜8時間)浸水
- 水を切り、塩を軽く混ぜる
② 緑豆
- 洗って 3〜4時間浸水
- 柔らかく蒸す or 茹でる
- 塩を加えて軽くつぶす(ペースト状 or 粒残し)
③ 豚肉
- 5〜7cm角に切る
- 塩・黒胡椒で下味をつける
(※ナンプラーを少量加える家庭も多い)
包み方(重要ポイント)
- 葉を十字に重ねる(ツヤのある面を内側)
- もち米を敷く
- 緑豆 → 豚肉 → 緑豆の順にのせる
- 上からもち米をかぶせる
- 四角く折りたたむ
- ひもでしっかり固定する
→ 茹でると膨らむので緩すぎ・きつすぎに注意
※本場では木枠を使って形を整えますが、手作業でもOK
加熱(最重要工程)
茹でる
- 大きな鍋に並べ、完全に水に浸す
- 弱〜中火で 8〜12時間 茹で続ける
- 水が減ったら必ず足す(常に完全に浸す)
長時間加熱でもち米が一体化し葉の香りが中まで移ります。
仕上げ・食べ方
- 茹で上がったら取り出して重しをのせ、形を整える
- 完全に冷ましてから切る
よくある食べ方
- そのまま切って食べる
- 黒胡椒を振る
- ヌクマム(ナンプラー)を少量つける
- 余ったら輪切りにして焼く(超定番)
日本向け・簡易アレンジ
- 圧力鍋使用 → 約2〜3時間
- 炊飯器(保温なし・炊飯2〜3回)
- 小さめサイズで作る(失敗しにくい)
※「雰囲気を知りたい」「記事用に体験したい」場合は簡易版でも十分意味があります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はベトナムで伝統料理として親しまれているバインチュンをご紹介しました。
バインチュンは調理そのものが家族行事であり、味以上に“作る時間”が大切にされることもあります。
とても手間暇のかかる料理ですが、簡易版も載せているのでその素朴な味わいを感じてほしいと思います。
また、新しい一年をより良いものにするためにも、ぜひ味わってみてください!
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