皆さんはショットブッラルを知っていますか?
なじみの薄い名前ですがショットブッラルとはスウェーデン風のミートボールのことです。
日本でもミートボールはよく食べられていますが、このショットブッラルは一味違います!
本記事ではそんなショットブッラルの魅力やテイスト、歴史について解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
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ショットブッラルってどんな料理?

ショットブッラル(Köttbullar)とは、スウェーデンを代表する伝統的なミートボールです。
牛と豚のひき肉やタマネギ、各種調味料を混ぜて丸めてフライパンで焼き上げます。
一見どこにでもあるようなミートボールのようにも思えます。
しかし、ショットブッラルにはほかのミートボールではあまりない特徴を持っています。
それは焼いたミートボールをクリームソースやリンゴンベリージャムと一緒に食べるということです。
一般的なミートボールはトマトソースと合わせたりパスタなどに使用することが多いです。
ではなぜショットブッラルはクリームソースをはじめ珍しい組み合わせで食べるのでしょうか?
その理由はスウェーデンをはじめとした北欧の肉料理の文化にあります。
スウェーデンをはじめとした北欧諸国は寒冷なため、歴史的に酪農が発展してきました。
そこで得られる牛乳を使ったクリームやバターなどの乳製品は貴重な栄養源です。
そのため、日常の料理にも必然的に取り入れられるようになります。
その習慣が反映された料理の一つがこのショットブッラルだということです。
ショットブッラルのテイスト

そんなショットブッラルはほかのミートボールとは違い、甘味、塩味、酸味を一皿で味わうことができます。
ひき肉は牛と豚の合い挽き肉を使用します。
これにより、牛肉のしっかりとした旨味、豚肉の甘みとジューシーさの両方を味わうことができます。
また、パン粉や牛乳を加えることで、日本のハンバーグのようなふんわりとした食感になります。
スパイスはオールスパイス、ナツメグ、白コショウなどを使用します。
一口食べるごとに肉の旨味の後にほんのり甘く温かい香りが口いっぱいに広がります。
食感はハンバーグに近いですが、このスパイスによって異国の風味を堪能できるのです。
クリームソースは肉を焼いた後の汁・バター・小麦粉・生クリームなどを使って作ります。
濃厚なクリームソースほど重くなく、バターや生クリームのまろやかさと豊かな香りが楽しめます。
また、肉を焼いたフライパンに残ったりする汁を活用することで、肉のコクもしっかりと味わえます。
そしてショットブッラルに欠かさず添えられるのがリンゴンベリージャムです。
リンゴンベリーはコケモモともいわれるツツジ科の低木からとれる果実です。
クランベリーに近い酸味とほのかな甘みと渋さを持っています。
肉だけで食べるとコクが強くなりがちですが、このジャムと一緒に食べることで旨味を引き立てつつもソースの重さを和らげ、さっぱりとした後味にしてくれます。
これらの旨味・酸味・香り・コクが重なり合うことで、ショットブッラル独特のテイストとなるのです。
名前の由来
ショットブッラル(Köttbullar)はスウェーデン語で
- Kött=肉
- Bullar=ボール(丸いもの)
という意味を持ちます。
直訳するとそのまま「ミートボール」となります。
ちなみに、Köttbullarは複数形であり、単数形ではKöttbulleと書きます。
ショットブッラルの歴史

現代ではショットブッラルはスウェーデンを代表する料理として愛されています。
しかし、その歴史にはいくつか諸説があり、海外との交流も深くかかわっています。
ミートボールの誕生
細かくした肉を丸め焼き上げる「ミートボール」。
その調理法はスウェーデンにとどまらず、ヨーロッパや中東など各地で古くから存在していたとされています。
そのため、ショットブッラルの肝であるミートボールもスウェーデンで独自に誕生し発展したとは言い難いです。
実際、スウェーデンの食文化の研究の中では、肉団子の料理はフランスやイタリアの影響を受けて発展した可能性があると指摘する声もあります。
18世紀、オスマン帝国にて

ショットブッラルの起源として最も有名なものがあります。
それはスウェーデン王カール12世にまつわる話です。
1709年、カール12世はロシアとの戦争に敗れた後、オスマン帝国へ亡命をします。
その後、帰国するまでの約5年の滞在で現地の食文化に触れ、肉団子料理「キョフテ(Köfte)」のレシピを持ち帰ったと伝えられています。
2018年には、スウェーデン政府がこの説を公式発信したことで、大きな話題となりました。
ショットブッラルのレシピ
ショットブッラルが登場する文献として最も古く明確なものは、1954年に出版された料理研究家カイサ・ヴァルグの料理本です。
この料理本には肉団子のレシピが掲載されており、それが確認されている最古の記録です。
この時代のレシピでは、
- 牛肉
- 子牛肉
- 羊肉
などが使用されており、現在主流の牛と豚の合い挽き肉とは少し異なることがわかります。
家庭料理から国民食へ

18世紀後半から19世紀にかけて、ショットブッラルはスウェーデン各地の家庭へ広まりました。
その中で、肉の配合やスパイス、ソースなどに個性が出るようになり、家庭ごとのレシピも生まれました。
また、この頃にはマッシュポテトやグレービーソース、リンゴンベリージャムと組み合わせる北欧らしい食べ方も定着します。
20世紀になると、ショットブッラルは家庭料理をはじめレストランや祝祭日、スモーガスボードの定番となります。
スモーガスボードとは、様々な料理をテーブルに並べ各自が自由に取って食べるスウェーデン発祥の伝統的なビュッフェスタイルのことです。
小さくて食べやすいことから、老若男女問わず楽しめる「おふくろの味」としての地位を築きました。
現代では、イケアのレストランで提供されていることでも有名です。
その影響もあってか、世界でも有名なスウェーデン料理の一つとして知られるようになりました。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、スウェーデンの食卓から肉団子の料理ショットブッラルをご紹介しました!
普通のミートボールでは味わえない旨味とコク、酸味の調和した優しい味わいをこの料理では感じることができます。
スウェーデンでは家庭料理として親しまれているので、お家でつくるのも難しいほどではありません。
ぜひ、お家やイケアをはじめとしたレストランなどで異国の風味を味わってみるのもいいのではないでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました!
ショットブッラルの魅力を少しでもお伝え出来ていたら嬉しいです!

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